みなさま、おはようございます。6代目です。
加茂定ブログにお越しくださり、誠にありがとうございます。
現在お仏壇に祀られているお位牌と似た物を作りたいお客様にご来店いただきました。
お客様がお持ちの位牌は、「春日位牌」と呼ばれるものです。
当ブログでは、過去に「寺院用位牌」で一度ご紹介したことがございます。
お寺様用お位牌をご下命いただきました! その2 ~位牌堂用~
「春日位牌」は会津地方で作られる昔からあるお位牌です。
私が住む京都では、あまり見る機会が少ない形のお位牌です。
「上京中台」「京中台」「京型五重座」等が、京都では機会が多いです。
まだブログに一度もアップしておりませんが、
「並中台」「千倉座」というお位牌も多く使われます。
いや、むしろこの2種類の方が圧倒的に多いかもです。
早く書けよ!!!って話ですが。。。(笑)
春日位牌には、塗りの仕上げ方の違いでグレードがあります。
上の写真では、左側が「上塗」、右側が「普通塗」というものです。
位牌を格好良く且つ見栄え良くするために暗めで撮影しています。
そのため、違いが分かりにくいかもしれません。
明るくしますと、違いが一目瞭然です。
上塗は、塗りが鏡のようなツヤツヤ仕上げに対し、
普通塗は、光沢や艶を出さないマット仕上げとなります。
上塗は私の腕が映り込んでいるのに対し、普通塗は何も映り込んでいません。
ちょっと余談です。
私のブログでは、位牌の写真を暗めでアップしています。
なぜなら通常の明るさで撮影しますと、撮影者の私が写り込むためです。
その点ご理解をいただき、今後もご覧いただけましたら幸いです。
上塗と普通塗の違いは、塗る回数が違います。
塗っては磨き、塗っては磨きの繰り返しで、上塗の表面は鏡のように仕上げられます。
一方で、普通塗は上塗ほど手間をかけずに仕上げられます。
そして、「塗っては磨き」が繰り返されるということは、塗りの層が増えるということです。
層が増えるということは、「痩せがきにくい」ということに繋がります。
「痩せる」とは、塗りの土台となっている木地の杢目が見えてくるということです。
経年劣化で痩せがくるのは当たり前ですが、塗りの層が厚いということは痩せにくい。
耐久性が上がるということです。
ところで、私も疑問に思っていることなのですが、
「塗っては磨きを何回されているのか?」
「塗料を塗る前の下地塗りが何回されているのか?」
当然、考えてしまいますよね。
作り手さんと直接お話をしておりますが、企業秘密だそうです。
そりゃ、当然と言えば当然ですよね。
レシピを教えることは、財産の流出になってしまいますからね。
上塗と普通塗の違いは、
目に見える部分では表面の光沢とマットの違いで認識できます。
しかし、目に見えない部分では、品質が上がるという違いがでます。
この相違を踏まえて、上塗の春日位牌を選択されました😀
ご両親様のお位牌ということもあり、思い思ってのご判断です😀😀
改めてですが、塗りは艶があって綺麗ですね。
金色は、金粉が蒔かれています。
塗りの艶感と金粉のマット感のコントラストが、より一層綺麗な印象を与えてくれていますね。
台座はスッキリとしたデザインです。
これまでブログで紹介してきました位牌の台座には、彫刻が施されていました。
しかし、春日位牌はまったくありません。
「シンプル」という言葉が一番似合う位牌となります。
物足りない印象を持たれるかもしれませんが、逆に飾り気のない容姿が印象的です。
ご両親様のお位牌を作らせていただくとお話しいたしました。
1基に夫婦連名の2霊彫りではなく、お1人ごとに作る1霊彫りとなります。
位牌の大きさですが、札丈2,5寸 高さ13cmと非常に小さいサイズです。
2霊彫りの場合、位牌が小さいと文字が小さくなって見にくくなりますので。
※札丈とは、文字を入れる竿部分の長さです。
同じ春日位牌を並べて撮影していますが、左が札丈2,5寸 右が4,0寸です。
高さは、13cmと19cmになります。
実感が湧かないかもしれませんが、本当に可愛らしいサイズです。
では、彫り上がり後の写真です。
文字はお見せ出来ませんので、ボカシを入れています。
とても綺麗に仕上がりました。
文字はお見せ出来ないのですが、
どんな感じで彫られているのかをお見せしたいと思います。
<パターン①>
<左:表側 右:裏側>
この度の文字レイアウトは、上のような配置で彫られています。
既存位牌に合わせています。
表側の真ん中に戒名(あるいは法名)、戒名を挟む形で没年月日が彫られています。
裏側の真ん中に俗名、俗名の左に行年が入ります。
※既存位牌に行年が彫られていませんでしたので、合わせる形で行年を彫っておりません。
この文字レイアウトは、京都では珍しいです。
<パターン②>
<左:表側 右:裏側>
私が住む京都では、パターン②の配置で彫られています。
表側の真ん中に戒名(あるいは法名)のみ。
裏側の真ん中に俗名、俗名の右に没年月日、左に行年が入ります。
文字の彫り方は、この2パターンが主になります。
お客様のお位牌は、東日本で見られる文字レイアウトです。
弊社の場合では基本的にパターン②で彫りますが、
既存位牌との兼ね合いでパターン①も可能です。
お客様が望まれる文字レイアウトで彫れますので、ご希望をお伝えいただければ幸いです。
お客様には、直接お会いしてお渡しできました。
「綺麗~~🎵」と仰っていただき、とても喜んでいただけました。
私も当然のことながら嬉しいです!
お望みのお位牌をご準備することが出来ました。
ご希望をしっかりとお聞きして、お客様のご要望に応えられればと思います。
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この度のご縁、誠にありがとうございました。
さて、昼夜の寒暖差が無くなってきましたね。
朝は肌寒くて暖かい飲み物を買うのが日課なのですが、
いつも買う自動販売機からホットドリンクが無くなりましたぁ。
ちょっぴり肌寒い時もあるので、
「ホットドリンクを無くすの早くない??」
とも思うのですが、仕方ないですね(笑)
ちなみに昨晩は寒かったので、ホットカーペットを使って寝ました。
私は、毎朝コーヒーを飲むのがルーティンです。
目を覚まさせるためと、コーヒーの匂いが心落ち着きます。
みなさまには、毎日のルーティンってお持ちですか?
私はコーヒー飲まないと、なんだか落ち着かないというか気持ちがへたります。
今朝もしっかり飲んで、気持ちも落ち着いております。
新しい週の始まりです。
みなさまにとって、今週も良き時間が流れますように。
私は、これから歯医者さんと術後半年検査に行ってきます!
合掌
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