在家様用 伝統的位牌「上京中台位牌 総鈖」

みなさま、おはようございます。6代目です。

加茂定ブログにお越しくださり、誠にありがとうございます。

 

 

 

お取引先のお寺様からのご紹介で、ご来店いただきました。

お位牌製作のご相談です。

預かり上京中台_その1.jpg

ご相談内容は、「既存のお位牌と同じ形・同じ大きさ」をお望みでした。

お位牌の特徴として、台座の脚部分がクルっと内側に巻いています。

 

 

 

過去ブログで、同じような形のお位牌を紹介したことがありましたよね。

お寺様用お位牌をご下命いただきました! その3 ~歴代ご住職・檀信徒用位牌~

お寺様用お位牌をご下命いただきました! その4 ~四生六道法界萬霊位牌~

「京中台位牌」と呼ばれるお位牌でしたよね。

「京中台位牌」を「三重座位牌」と呼ぶ仏壇屋さんもおられます。

 

 

 

この「脚が巻いている台座」のお位牌シリーズの中に、「上京中台位牌」と呼ばれる物もございます。

「上京中台位牌」・・・「じょうきょうちゅうだい いはい」と読みます。

新しい仲間の登場です!

それが、今回お探しのお位牌となります。

預かり上京中台_その2.jpg

そして、表面は金粉仕上げとなります。

前回のお位牌ブログでも、金粉が使われた物をご紹介しましたよね。

光沢を抑えたマットな印象です。

預かり上京中台_その3.jpg

背面と台座の裏側以外、すべてに金粉が蒔かれています。

預かり上京中台_その1.jpg

「総鈖」と呼ばれる仕上げ方です。

同じ仕上げ方で金箔の場合は、「総金」と呼びます。

総金については、下記ブログをご覧くださいませ。

在家様用 伝統的位牌「雲淵出高欄位牌 総金」

 

 

 

大きさですが、

総丈21,2cm 台巾8,8cm 台奥行4,4cmです。

 

 

 

では、このお位牌を探しましょう♬

と、次の展開になるのですが、少々問題がございます。

 

 

 

「上京中台位牌」って、色々な所で作られているんですよねflair

色々な所とは、日本各地にある「お位牌の産地」のことです。

そして、それぞれの産地オリジナルの型や品質(使われる材料のこと)を持たれていますので、

全国的に統一されているわけではありません。

 

 

 

同じ呼称になってはいますが、

ここの産地は、この部分に彫刻デザインが入っているのが特徴です。。。

あそこの産地は、この部分が広がっているのが特徴です。。。

さらに別の産地では、この材料に拘っているのが特徴です。。。

と言ったように、何かしらの特徴があるんですよね。

ですので、絶対に同じでは無いのです。

 

 

 

また、最近では海外で作られる物もございます。

それらも含めますと、探し先の候補は種々あるということになりますsweat01

 

 

 

自社で販売したお位牌ならば、すぐに分かります。

しかし、他店舗様で購入されたお位牌は、上記の理由で探すのに苦労するわけです。

預かり上京中台_その2.jpg

もう一度、台座の写真をご覧ください。

実は、脚の巻いている部分の巾が、幅広なんですよね♬

これが決め手でした!

 

 

 

修業時代に何度も見ていた記憶がありましたので、すぐに分かりました♬

修業先は仏具問屋でしたので、商品をたくさん扱っておられました。

経験が生きました!修業先に感謝ですね。

マジでラッキーでした(笑)

 

 

 

という訳でして、すぐに製作を始めていただきました♬

もちろん、日本で作られます!

仕上り上京中台_その1.JPG

札丈4,5寸(約13,5cm)のお位牌です。

総丈21,2cm 台巾8,8cm 台奥行4,4cmも、ほぼ同じ寸法です。

手作りですので、多少の誤差が出てしまいますsweat01

仕上り上京中台_その2.JPG

総鈖にて仕上がってまいりました♬

お客様がお持ちのお位牌と同じ仕上げ方です。

金粉蒔きの最大の魅力は、光沢を抑えた落ち着いた表情です。

仕上り上京中台_その3.JPG

金箔の眩い輝きを纏った艶やかさとは異なる、

仕上り上京中台_その4.JPG

柔らかな雰囲気を醸し出してくれます。

比較写真_その1.jpg

<左:お客様所持 右:新規作製>

比較写真です。

撮影日が異なりますので、並べて撮影は出来ておりません。

でも、脚の巻いている部分の巾は、ほぼ同じ寸法です!

繰り返しますが、高さも奥行もほぼ同様です。

比較写真_その2.jpg

蓮華の形状や彫刻の柄なども似ていますよね。

私が「同じです」と言い続けておりますが、職人さんにも確認いただいています。

 

 

 

お客様所持のお位牌を写真で見ていただき、

「このお位牌は、うちの製品です。」

と、太鼓判をいただいていますnote

仕上り上京中台_その5.jpg

文字彫りを終えた状態の写真です。

この度のお位牌製作を機に、2人彫りにして1基に纏められました。

「2人彫り」とは、ご夫婦のことです。

仕上り上京中台_その6.jpg

「総鈖」と呼ばれる仕上げの名称ですが、すべてに金粉が蒔かれている訳ではありません。

背面と台座の裏側は、黒塗りのままです。

 

 

 

厳密に言いますと、「総鈖」は「三方鈖」とか「見付三方鈖」と呼びます。

金箔押しの場合でも、「総金」は「三方金」とか「見付三方金」となります。

私の修業先は、「見付三方金」や「見付三方鈖」と呼んでいましたね。

 

 

 

「総金」や「総鈖」で呼ばれていることが多いので、そのように表現しております。

「総」が付くからといっても、すべてという訳ではありませんので。

お間違いのないよう、よろしくお願いいたします。

 

 

 

お客様には、直接手渡しできました♬

「ありがとう。」って、お言葉をいただけました。

お客様の心の内までは分かりませんが、喜んでいただければと思います。

 

 

 

この度は、

同じ形・同じ大きさのお位牌をご準備する

ということでした。

 

 

 

うまく見つけられたように書きましたが、

本当に色々な所で作られていまして、見つけることが出来ない場合もございます。

経験不足、勉強不足と言われたらそれまでなのですが。。。

本当に奥深い世界です。

 

 

 

同じ物を見つけて、ご案内することが理想です。

しかし、それが叶わない場合は、類似品を提案いたします。

どうしても作れないこともございますのでdown

 

 

 

100点の回答で無いことは重々承知しておりますが、

少しでもご希望に近づけたらと考えておりますので。

 

 

 

持てる知識をフル稼働させて、一所懸命にアテンドさせていただきます。

また、知識と合わせて知恵を絞り、精一杯の努力をいたします。

 

 

 

ご希望をしっかりとお聞きして、お客様に寄り添いたいと思います。

ご不明な点やお困りごとございましたらば、何なりとお問い合わせくださいませ。

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※返信にお時間がかかる場合もございます。

 

 

 

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この度、ラインからもお問い合わせいただけるように致しましたshine

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こちらも是非ご利用くださいませ。

この度のご縁、誠にありがとうございました。

 

 

 

さて、明日24日と25日は、今季最強の寒波が襲来するようです。

大雪や凍結の恐れが予想されますので、

身の回りにご注意いただきお過ごしくださいませ。

私は滑らないように、自身に足元注意報を発令しないといけません(笑)

 

 

 

おかげさまで、今日がリハビリ最終日となりました。

先週の診察で、卒業を言い渡されました!

松葉杖も返却しましたshine

ヤッタネnote

 

 

 

足首廻りが未だに腫れており、痛みは残っています。

筋肉をさらに付けて、ストレッチに励むようにとのことです。

「完治」ではありませんが、大きな節目を1つ超えられたのかと思います。

 

 

 

3ヶ月先に、術後半年目の診察があります。

それまでは、先生の言いつけを守って、引続き回復に専念したいと思います。

一歩づつではありますが、以前の生活に戻れることが待ち遠しいです!

 

 

 

それでは、ラストリハビリに行ってまいります。

みなさまも暖かい格好をして、お出かけくださいね。

手袋やマフラーなど、防寒具の付け忘れはございませんか?

みなさまも私も、行ってらっしゃい!

合掌

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