みなさま、おはようございます。6代目です。
加茂定ブログにお越しいただきありがとうございます。
タイトルの通り、お数珠のリメイクのお話しです。
「リメイク」=「作り直す」ということですが、
お客様がお持ちの数珠を再利用して新しく作り直す
ということです。
今回で3回目となりますが、
1回目は「真言宗用本式珠数」を「日蓮宗用本式珠数」にリメイク
2回目は「八宗用珠数」を「浄土宗用本式珠数」にリメイク
というお話しでしたよね♬
ご興味ある方は、下記をクリックしてご覧くださいませ。
今回のお話しは、
「八宗用数珠」を「日蓮宗用本式数珠」にリメイクします。
<八宗用本式数珠>
八宗用数珠は、上の写真の物になります。
写真は茶水晶のお数珠で紹介していますが、
黒檀等の木珠や茶水晶以外の貴石珠(水晶・紅水晶等)を使った物もございます。
珠の種類も様々、房の色も複数種ございますので、かな~~りの種類があります♬
上の写真は、あくまで一例です。
八宗用数珠の出来上がりは一輪ですが、一輪を捻り二輪にして使います。
珠の構成は、
親珠2個 主珠108個 四天珠4個 弟子珠20個 露珠4個 浄名珠1個
となります。
このタイプは、どの宗派でもお使いいただいて構いません。
同じく、どの宗派でも使える珠数として「片手数珠」もございましたよね。
数珠の正式な珠数は「108個」ですが、
108個から珠数を減らして作られた物を「片手数珠」と呼び、
宗派を問わず使える「略式数珠」とも呼ばれます。
「八宗用数珠」とは、珠を108個採用したどの宗派でも使える数珠となります。
宗派不問で使えますので、「略式」の印象もございます。
しかし、数珠の正式な珠数「108」ということで、
「片手数珠」と比較しますと格が上がった印象を受けます。
本来は信仰されています宗派の正式数珠を持たれることを推奨いたしますが、
「私は無宗派です」という方も居られると思います。
「八宗用数珠」は、本格的数珠を持ちたい無宗派の方にお薦めかもしれません。
次にリメイク後となる日蓮宗用本式数珠です。
<日蓮宗用 本式数珠>
こちらが、紫水晶を使った日蓮宗用の本式数珠となります。
八宗用珠数の時にもお話しいたしましたが、
珠の素材は様々な木珠や貴石珠を用いて作られます。
そして、珠の構成は、親珠2個 主珠108個 四天珠4個 弟子珠40個です。
日蓮宗は、片方の親珠からは20個の弟子珠と2個の露珠が付けられています。
もう一方の親珠には、3つの房があります。
2本には5個づつの弟子珠と2個の露珠。
残り1本には、10個の弟子珠が付きます。
浄名珠は少し離れた所に1個付いています。
こちらの写真の方が見やすいかと思います。
珠の構成を纏めますと、下記になります。
八宗用珠数
親珠2個 主珠108個 四天珠4個 弟子珠20個 露珠4個 浄名珠1個
日蓮宗用本式珠数
親珠2個 主珠108個 四天珠4個 弟子珠40個 露珠4個 浄名珠1個
数字上では弟子珠を20個足せば、
日蓮宗用本式珠数にリメイクすることが可能であることにお気付きいただけると思います。
<八宗用珠数 切子水晶>
<八宗用珠数 虎目石>
この度リメイクさせていただく珠数です。
切子水晶と虎目石の2種類です。
切子水晶とは、まん丸の珠ではありません。
表面が多面カットされた珠となっております。
虎目石は、定番のまん丸珠です。
先ほど上でも申し上げましたが、弟子珠を20個足せば良いと書きました。
上の写真をご覧ください。
八宗用珠数の浄名珠が付いている房に、弟子珠を10個足します。
そして、浄名珠が付いていない房に、弟子珠10個で構成される3本目の房を取り付けます。
そうすることで、日蓮宗用本式珠数へとリメイクすることができ、合計20個足したことになります。
虎目石の方も、同様です♬
それでは、仕上がりをご覧ください。
装いも新たに、日蓮宗用本式珠数として生まれ変わりました!
八宗用珠数の時は4本でしたが、日蓮宗用の5本の房となりましたね。
<左:梵天房 右:頭房>
八宗用珠数に使われている房は、頭房と呼ばれています。
頭房を日蓮宗用本式珠数で使う場合は、住職様用となります
在家様用では、梵天房や菊房といった房を使います。
梵天房は、「利休梵天房」や「小田巻梵天房」と呼ばれます。
リメイクの箇所として、
八宗用珠数の浄名珠が付いている房に、弟子珠を10個足します。
と、書きました。
上の写真で、ご確認いただけると思います。
もう一方は、
浄名珠が付いていない房に、弟子珠10個で構成される3本目の房を取り付けます。
と、書きました。
同じく、ご確認いただけると思います。
虎目石もリメイク出来ました
切子水晶、虎目石ともに、房の色見本からお好きな色をお選びいただいております。
お取引先であるお寺様のお檀家様のお数珠でした。
正式な珠数に持ち替えられて、気持ちも新たに手を合わせていただければ幸いです。
住職様には、「ありがとう♬」と仰っていただけました。
しかし、お檀家様とは、お会いできておりません。
住職様同様に、喜んでいただけていればなと思います。
・珠の中に通っている紐が切れているので通し直してほしい
・房が切れているので、新しい房を付けて欲しい
・珠が割れているので、新しい珠に交換してほしい
・珠が不足しているので、足してほしい
といったように、「修理」という分類があります。
そして、
・既存の数珠を、違う宗派用の本式数珠に作り替える
・略式数珠を、腕輪数珠に作り替える
・本式数珠を、腕輪数珠に作り替える
・ネックレスを、略式数珠に作り替える
・ネックレスを、腕輪数珠に作り替える
といったように「リメイク」という分類もございます。
※ネックレスは、珠に開けられている穴の直径により、出来ない場合もございます。
ご面倒ですが、現品を見せていただいてからの判断になります。
「修理」と「リメイク」両方の要素を含むイメージとして、
・既存の房から異なる形状の房に付け替える
※房が切れて修理する時に、既存と異なる形状の房に替えられる場合です。
※痛んでいない既存房から、異なる形状の房へ替えられる頻度は少ないです。
一口に言いましても、お数珠の修理にもたくさんの項目がございます。
「紐が切れた!」とか「房が取れた!」というケースが、大多数であると思います。
しかしながら、それとは異なるケースもございますので、
該当されるご希望をお持ちの方はお問い合わせくださいませ。
基本的には、お数珠を預からせていただき職人さんに見せることが確実です。
京都まで持って行くことが難しい場合は、
写真を送っていただくことでもご対応いたします。
※写真だけでは判断が付かない場合は、実物の郵送をお願いする場合もございます。
もし、今お持ちのお数珠で「修理」「リメイク」をお考えでしたらば、ご連絡くださいませ。
修理工期は、約1~2ヶ月が目安です。
気になることがございましたらば、一度お問い合わせくださいませ。
些細なことでもかまいませんので何なりとお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
ホームページからのお問い合わせはこちらからお願いいたします。
直通メールアドレス 0883@d2.dion.ne.jp からもご利用いただけます。
※返信にお時間がかかる場合もございます。
【LINEによるお問い合せ受付サービス】
この度、ラインからもお問い合わせいただけるように致しました
下記の手順で登録いただければ、ご利用いただけます。
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こちらも是非ご利用くださいませ。
<以下、関連ブログです>
この度のご縁、誠にありがとうございました。
さて、先週の最強寒波は凄かったですね
ニュース報道でもありましたが、京都は大変なことになっていました
24日(火)に降り始めた雪は、あれよあれよと積もりました
おかげさまで、翌日25日(水)は出勤できずに家に籠城となりました。
家の廻りに坂道が多く、車でスリップしても困ります。
また、完治していない足で歩くのも不安。
な~~~んにも出来ませんでした。
自然の脅威を、改めて痛感させられました。
27日(金)も午前中から雪が降り、翌朝の凍結を考慮して実家に泊まりました。
28日(土)も翌朝の路面凍結にビビッて実家に泊まりました(笑)
同じ失敗を繰り返さないための準備行動です(`・ω・´)ゝ キリッ
週の内、3日も実家に泊まるのは結婚後では初めてかも(笑)
今週は、先週ほどの寒さではないようです。
気が休まる1週間になってくれればと思います。
精神的にも肉体的にも、落ち着いて過ごしたいもんね。
みなさまのお住まいの地域は、大丈夫でしたでしょうか?
平穏に過ごせますように。
合掌
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