みなさま、おはようございます。6代目です。
加茂定ブログにお越しくださり、誠にありがとうございます。
10年前にお位牌の御注文をいただきましたお客様からお問い合わせをいただきました。
ご依頼内容は、
「御位牌のサイズなどは前回と同じでお願いできますと幸いです。」
と、書かれています。
府外の方なのですが、覚えていてくださっていて非常に嬉しいです。
10年前にお作りさせていただきましたお位牌の写真です。
ちゃんと記録しておいた自分に拍手です(笑)
こちらのお位牌ですが、「二重呂門」と呼ばれるお位牌になります。
上京中台位牌
上京型千倉位牌
春日上塗位牌
上京中台位牌 台座
上京型千倉位牌 台座
春日上塗位牌 台座
上記3つの写真は、これまでブログで紹介しましたお位牌の一部です。
「二重呂門」位牌は、初登場となります🎵
目立った彫刻は、蓮華部分(台座の上から1段目)になりますが、
全体的にスッキリしたデザインとなっています。
装飾が極力省かれていますので、物凄くシンプルなんです✨
「シンプルイズベスト」が気に入っている理由なんですが、
弊社では一番お薦めしているお位牌です✨✨
「春日位牌の方が、もっとシンプルじゃない??」
って、思われる方もおられると思います。
春日位牌のブログでちょろっとお話いたしましたが、
京都ではあんまりお目見えする位牌ではありません。
理由としまして、「並中台」「上京中台」「千倉座」が昔からよく使われている地域だからです。
伝統的位牌のデザインに限っては、その土地土地で好まれている位牌のデザインがございます。
位牌にも地域性があるのですが、京都に関しましては春日位牌は昔から少ないです。
もしかして、「春日推し」のお店があるかもしれませんので、断言は出来ませんが。。。。
私のブログ読者さんって、結構同業者さんが多いんですよね(笑)
ブログを読んで、たまにメールしてくる人も居て怖いんですよ(泣)
いやいや、間違いを注意してもらえていますので、むしろ感謝ですね(嬉泣)
ちなみに、弊社では伝統的位牌のお薦めと聞かれれば、
「二重呂門」をイチオシ品にしております✨✨✨
というわけで、本題に戻ります。
前回お作りさせていただいた大きさは札丈6,0寸のお位牌です。
大きい部類に入るのですが、総高さで約27cmあります💦
平均して20cm前後で作ることが最近では多いので、大きく感じてしまいます💦💦
そして、今回は家紋を入れさせていただきます。
お位牌に家紋を入れることは、このブログでは初めてのご紹介になります。
二重呂門位牌と家紋、初めて尽くしのブログです💡
前回製作位牌家紋 丸に横木瓜
今回制作位牌家紋 笹竜胆
前回は「丸に横木瓜」だったのですが、今回は「笹竜胆」を入れます。
お客様から「この紋を入れてほしい!」ということで、右上の写真を送っていただいています。
「木瓜」・・・「もっこ」と読みます。
「笹竜胆」・・・「ささりんどう」と読みます。
文字間違いの問題が起こらぬように、
レイアウトに付いてはメールで何度もやり取りいたしました。
最終決定しましたレイアウトが上の写真です。
文字にすべてボカシ加工してありますので、イメージしにくくてすみません。
ブログではすぐにレイアウトが出てきておりますが、
実際は文字の訂正や確認作業を何度かしております。
新字体
旧字体
例えば、「霊」という字です。
お客様から最初にいただきました文字原稿には、新字体の「霊」で送られてきました。
しかし、10年前に作らせていただいたお位牌では、旧字体で彫らせていただきました。
「新字体と旧字体、どちらで彫りましょうか?」
「前回と同じ旧字体に合わされますか?」
「それとも、いただいた原稿通りの新字体にされますか?」
そういったやり取りを通して、レイアウトが完成していきます。
お客様には菩提寺のご住職様にも確認をしていただいていますので、慎重に進めています。
また、レイアウトを作ることで、
お客様の眼と私の眼でダブルチェックを行い、文字間違いを起こさない効果もございます。
間違いが起きないように予防を張っているということです💡
お客様には煩わしい確認作業になるかもしれませんが、お付き合いしていただいております。
ちなみに、旧字体の方で彫ることになりました。
そして、レイアウトチェックが済み、製作開始です🎵
先に、紋書きを済ませました。
既存位牌の紋
新規位牌の紋
既存位牌は、弊社でお作りさせていただいておりません。
当然のことながら、紋のアウトラインのタッチは異なります。
この点はお客様にも同意をいただいており、京都の伝統工芸士さんに書いていただきました✨
完成時 正面
完成時 背面
完成時 斜め
文字彫後の完成写真です。
自分で言うのもなんですが、綺麗に仕上がりました。
二重呂門位牌 正面
二重呂門位牌 斜め
改めて、二重呂門位牌 面粉のご紹介です。
金色部分は、「金粉」を使用しております。
二重呂門位牌 台座正面
二重呂門位牌 台座斜め
「面粉」という仕上げ方で、
鏡のように反射する漆黒の塗りと光沢の無い金粉がマッチングされ、
コントラストが効いた優美な印象を与えてくれます。
加飾前
紋書き
文字彫・紋書き
こちらのお位牌の大きさですが、札丈6,0寸(約18cm)のお位牌です。
その他は、総丈27,2cm 台巾9,4cm 台奥行4,9cmです。
※札丈とは、文字を彫る竿の部分です。
こちらは、会津製のお位牌です✨
「素敵な位牌」
「お母様も喜ばれた」
この上なく嬉しいお言葉をいただけました。
こちらの方こそ弊社を覚えていてくださり、お仕事をいただけましたことに感謝申し上げます。
ダイレクトに感想をいただけると、本当に嬉しいです!
「お位牌に家紋を入れる」
文字のみを入れるだけでなく、紋と文字を入れるパターンもございます。
初出場の組み合わせでしたが、こういったことも製作可能です。
「家紋を入れた位牌は、どこでお願いしたらいいのかしら?」
もし、迷われておられましたならば、このブログを通じてご縁が有れば幸いです。
「紋書き」の対応、可能です!
お位牌のデザインや大きさ等も含めまして、ご相談も可能です。
ご希望をしっかりとお聞きして、お客様のご要望に応えられればと思います。
ご不明な点やお困りごとございましたらば、何なりとお問い合わせくださいませ。
【お問い合わせ先】
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直通メールアドレス 0883@d2.dion.ne.jp からもご利用いただけます。
※返信にお時間がかかる場合もございます。
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この度、ラインからもお問い合わせいただけるように致しました
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<以下、関連ブログです>
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雲淵出高欄 | |
京都製 |
※「京都製」「名古屋製」は、製作の全工程をその土地で作られたものではございません。
この度のご縁、誠にありがとうございました。
さて、空を見上げれば夏空ですよねぇ🌞
暑いったらありゃしない!
歳を重ねるごとに汗が出にくくなるのを感じているのですが(笑)、
さすがにこの暑さで滝のように流れるほど汗がでてきます💦💦💦
お盆前ですから、お寺様が使われる仏具の配達が多いんですよね。
毎回シャツがボトボトになります😅
一刻も早くクーラーの効いた車に戻りたくて、ポッチャリの割には納品速度は速いかと思います(笑)
これだけ暑い中ですが、今日は祇園祭後祭の巡行日です。
巡行に参加されるみなさんは、小まめな水分補給を心掛けてくださいね。
そして、観光に来られている方も同様です。
せっかくのお祭りなんですから、楽しい時間を送りたいですもんね🎵
今週も週末まで異常な暑さが続くそうです。
連日、真夏日になる予想がされています。
小まめな水分補給と適度な休憩を挟みながら、無理せず今週も過ごしてまいりましょう!
合掌
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