「花立 水漏れ」修理をご下命いただきました! その2

みなさま、おはようございます。6代目です。

加茂定ブログにお越しいただきありがとうございます。

松川様問合せメール.png

花立の水漏れでお困りのお客様からお問合せメールをいただきました。

一度コールタールで修理をされているそうですが、再び水漏れを起こされているようです。

 

 

 

修理したものを、もう一度修理することが出来るのか?

 

 

 

お客様の心配事は、この点になります。

しかし、大きさや写真がありませんでしたので、即答は出来かねます。

疑問解消の一歩として、花立の寸法と写真を送っていただくこととなりました。

修理前花立_その1.jpg

<花立 全体>

お手持ちの花立は「花鳥」と呼ばれる物でした。

サイズは、高さ13,5cm 上部口径4,5cm 底口径6cmです。

修理前花立_その2.jpg

<花立 底部分>

底部分の写真です。

縁の辺りが白っぽくなっていますが、腐食が起こっています。

修理前花立_その3.jpg

<花立 内部>

花立内部の写真です。

お客様曰く、

「前に見たときは内部は真っ黒で底まで見えてなかった記憶があるのですが、写真を撮った時は底が見えてる。」

と、コメントされていました。

 

 

 

この黒いのが、コールタールです。

1度目の修理で使われたコールタールが、取れたようですね。。。

 

 

 

写真のみで修理金額をご提示はいたしましたが、

そもそも100%修理可能とは、この時点で言い切れません。

 

 

 

お客様からは、

「修理可能・不可能も含め承諾の上で、現品を送りたいと思います。」

「とにかく現品を見ていただきたいです。」

と、お返事をいただきました。

 

 

 

とても思い入れのある花立なのかなぁと推察します。

大事なお品物を何とかもう一度使えるように、職人さんに診断してもらいます。

結果は、修理可能ということでしたup

 

 

 

改めてお預かりした花立に水を入れ、

「どこから漏れているのか?」を特定します。

修理前花立_その4.JPG

水が出てきましたね!

修理前花立_その5.JPG

もう少し時間が経ちますと、雫の粒がさらに大きくなってきました。

修理前花立_その5ー1.JPG

この後もず~~っと見ておりましたが、1ヶ所からの水漏れが判明しました。

その他にも水滴になるほどではありませんが、円周の1/3程度が水気で滲んでいました。

 

 

 

前回修理では、コールタールを内部全体に流し込み、水漏れ箇所を塞がれています。

全体に流し込むことで、新たな水漏れが起こった場合にも対応できますからね。

 

 

 

しかし、底板は交換されておられませんでした。

もし、取替されておられたら、水漏れはもっと遅く起こったかもしれません。

 

 

 

コールタールのみでの修理でも良しなのですが、必ず万能とは言えません。

水に浸され続けることで、コールタールの耐性も時間の経過とともに落ちていきます。

さらに、元々の底板は、水が通過するほどの穴が空いたままとなっています。

 

 

 

つまり、コールタールで蓋をしただけで、漏れの原因となっている穴自体は修理されていません。

コールタールの耐性が弱まれば、当然水漏れが起こります。

修理前花立_その6.JPG

ぽっかりと剥がれた中心部から、

底板とコールタールの接着面の隙間を通り水漏れが起きた。

結局、前回と同じ所から水漏れしているのでは?

これが、職人さんの診断結果でした。

 

 

 

この度の修理では、以下の内容で進めます。

・既存の底板を切り抜く。

・前回使われた内部のコールタールを剥がす。

・新しい底板を溶接する。

・新しいコールタールを流し込み完成

1回目の修理と同じ結果にならないように、「底板を取り換える」ことを追加いたしました。

 

 

 

それでは、修理後です。

修理後花立_その1.JPG

修理後花立_その2.JPG

新しい底板を綺麗に溶接していただきました。

色合いも既存に合うように調整していただきました。

違和感ないですよねnote

修理後花立_その3.JPG

手前に写っているのが、切り抜いた底板です。

既存の底板に腐食が見られますので、

交換することで三度の水漏れの可能性を下げられたと思います。

修理後花立_その4.JPG

新しいコールタールも入っております。

艶が出ていますね♬

 

 

 

お客様にお渡しする前に水を入れて点検しましたが、水漏れは起こりませんでした!

しっかりと直っておりますshine

 

 

 

前回の花立修理ブログでもお話いたしましたが、コールタールは防錆用として効果があります。

付け加えて、経年劣化で傷んだ底板を新調しました。

コールタールだけのお直しよりは、長くお使いいただけると思います。

今後も現役として、お使いいただければ幸いですnote

 

 

 

修理したものを、もう一度修理することが出来るのか?

 

 

 

残念ながら「はい!出来ます!!」と即答は出来かねますが、

現品をお見せいただければ確実な判断は可能です。

 

 

 

いくつかのステップを踏むことで時間は掛かってしまいます。

お客様には、煩わしい時間帯となってしまいます。

しかし、「水漏れを止める」ことを最優先にしたアプローチ方法ですので、

ご理解いただければ幸いです。

松川様御礼メール.png

商品をお届け後、お客様から御礼のメールをいただけました。

上手く修理出来て良かったですflair

 

 

 

花立が水漏れしてお困りの方がおられましたらば、一度お問い合わせくださいませ。

些細なことでもかまいませんので、何なりとお問い合わせください。

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※返信にお時間がかかる場合もございます。

 

 

 

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<以下、関連ブログです>

「花立 水漏れ」修理をご下命いただきました!

 

 

 

この度のご縁、誠にありがとうございました。

 

 

 

さて、先週もリハビリに行ってまいりましたが、

片足立ちを1分30秒まで持つことが出来ましたnote

更なる記録更新ですup

 

 

 

しかも、しかもですよ!

リハビリの先生曰く、

もしかしたらリハビリ通院が1月いっぱいで終了とのこと。

今週、手術をしてくださった先生の判断によりますが、良い兆しが差し込んできましたhappy01

でも、まだ痛みはあるんですけど。。。

ちょっと心配です。

 

 

 

油断しますと失敗しますので、

後戻りしないように気を付けて日々の生活を送りたいと思います。

ガンバレ!俺!!

そして、気持ちが少し上向きになりました(笑)

 

 

 

今週も皆様にとって、良き1週間となりますようにお祈り申し上げます。

合掌

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