みなさま、おはようございます。6代目です。
加茂定ブログにお越しいただきありがとうございます。
タイトルの通り、お数珠のリメイクのお話しです。
「リメイク」=「作り直す」ということですが、
お客様がお持ちの数珠を再利用して新しく作り直す
ということです。
今回で5回目となりますが、
1回目は「真言宗用本式珠数」を「日蓮宗用本式珠数」にリメイク
2回目は「八宗用珠数」を「浄土宗用本式珠数」にリメイク
3回目は「八宗用数珠」を「日蓮宗用本式数珠」にリメイク
4回目は「形見のネックレス」を「片手珠数」にリメイク
というお話しをいたしましたよね♬
リンクをクリックしていただければ、各話をご覧いただけます。
今回のお話しは、メールでお問合わせいただいたお話しです。
「略式珠数」を「浄土宗用本式珠数」にリメイクします。
双子のご姉妹で使われていた珠数2連を、新しく作り変えるお仕事となります。
リメイク可能かどうかを判断するために、さらなる情報を提供していただきます。
お姉さん
ご本人さん(メール送信者)
お客様ご自身で玉の材質が分からないため、お姉さんが黒玉・ご本人さんが透明玉とのこと。
玉の大きさは、
黒玉(姉):親玉(1個)1,2cm 主玉(33個)8mm 天玉(2個)6mm ボサ玉(1個)
透明玉(本人):親玉(1個)1cm 主玉(35個)7mm 天玉(2個)5mm ボサ玉(1個)
以上となります。
※透明の親玉・天玉・ボサ玉は、紫透明玉です。
上の写真が「浄土宗用本式珠数 女性用」になります。
2つの輪を交差させて繋げてあります。
片方の輪は、親玉1個と主玉40個で構成されています。
もう片方の輪では、親玉1個と主玉27個、副玉28個で構成されています。
主玉に挟まれた小さい玉を「副玉」と呼びます。
そして、本体から金属製の輪2つを取付けて、浄名玉・弟子玉・露玉・房を繋げます。
親玉から房を出さない形となります。
弟子玉の形も、それぞれ異なります。
完成イメージとしましては、上の写真のようになります。
お姉さんの黒玉と妹さんの透明玉を交差させます。
足りない玉は新規で足し、浄土宗用本式珠数に作り変えることとなります。
ところが、
「手持ちの玉を、出来る限り使ってほしい!」
「石が混ざり合うように繋げてほしい!」
という、お客様からのご希望がございました。
何度かやり取りをさせていただき、最終決定しました。
玉の配置は、一発で決まってはおりません。
お客様のご希望を汲みながら、完成イメージを共有していきました。
というわけで、リメイク決定です!
文中の「あの絵」とは、私が描いた玉の配列絵です。
恥ずかしいので、ブログには挙げません😅
ホンマに、拙い絵なんですよ。。。😰
それでは、出来上がり写真をご覧ください。
黒と透明を交互に配列した繋ぎ方になります。
私の描いたイメージ図よりも、全然良く見えます✨😁✨
現物を送っていただきました時に、玉の材質は以下で判明しております。
黒玉→黒オニキス
透明玉→ハリ水晶
紫透明玉→ハリ紫水晶
「ハリ」とは、ガラス玉のことです。
親玉1個・主玉40個の輪
主玉内訳 黒オニキス:19個 ハリ水晶:21個
親玉1個・主玉27個・副玉28個の輪
主玉内訳 黒オニキス:14個 ハリ水晶:13個
既存黒オニキス主玉33個の内、全ての玉を使用。
既存ハリ水晶主玉35個の内、34個を使用。余り1個。
お客様の珠数に使われていました主玉の総数は上記になります。
既存の主玉は、ほぼ使い切った配列になっております。
親玉1個・主玉40個の配列
親玉1個・主玉40個の配列
親玉1個・主玉27個・副玉28個の配列
親玉1個・主玉27個・副玉28個の配列
既存の親玉を、それぞれの輪の親玉に使用しています。
副玉の28個は、新しく足しています。
また、今後の耐久性を見越し、水晶玉でご用意させていただきました。
ガラスは強度に不安がありますので。
材質が変わることについて、ご了承いただいております。
金属製輪2つ・浄名玉1個・弟子玉16個・露珠2個の配列
弟子玉6個は、ハリ紫水晶→黒オニキス→水晶の順で配列
6個で配列されている弟子玉ですが、黒オニキスとハリ紫水晶は既存の天玉を使用しています。
残り2個は、水晶玉を新しく追加させていただいています。
もう一方の弟子玉は、水晶で新しく追加しております。
そろばん玉の形をしている方です♬
露玉も水晶で、両弟子玉ともに新調しています。
雫の形をした物です♬♬
既存の珠数から残りましたパーツの写真です。
お姉さん:黒オニキス 共仕立て
ご本人さん:ハリ水晶 ハリ紫水晶仕立て
既存珠数の玉数をもう一度書き上げますと、
黒オニキス:親玉(1個)主玉(33個)天玉(2個)ボサ玉(1個)
ハリ水晶 :親玉(1個)主玉(34個)天玉(2個)ボサ玉(1個)
※親玉・天玉・ボサ玉は、ハリ紫水晶です。
となります。
つまり、
ハリ水晶の主玉1個・ハリ紫水晶のボサ玉1個・黒オニキスのボサ玉1個
合計3個が余り玉となります!
ボサ玉は、浄土宗用本式珠数では使用いたしません。
実質的にハリ水晶主玉1個だけが余る形となり、
「手持ちの玉を、出来る限り使ってほしい!」
お客様のご希望に添う形にはなりました!
「石が混ざり合うように繋げてほしい!」
こちらも実現しております✨😁✨
やり取りさせていただいていたメール本文なのですが、
「双子の姉との絆を1つの形にして」
「可能であれば2つを1つに!」
玉を交互に並べたいお気持ちを察せれる、重みのあるお言葉です💡
「生涯持っていたい気持ち」
「想いを形にできたら・・・」
しっかりと職人さんが応えてくださいました!
そして、お届け後にいただいたメールです。
ブログ史上、一番大きい写真です(笑)
お顔は合わせてはおりませんが、本文からお客様の表情が想像できます😁
私もガッツポーズで、喜べました😁😁
ハワイのお姉さんにも、いつか見てもらえて喜んでいただければ幸いです。
お盆にも間に合いましたしね😁😁😁
・珠の中に通っている紐が切れているので通し直してほしい
・房が切れているので、新しい房を付けて欲しい
・珠が割れているので、新しい珠に交換してほしい
・珠が不足しているので、足してほしい
といったように、「修理」という分類があります。
そして、
・既存の数珠を、違う宗派用の本式数珠に作り替える
・略式数珠を、腕輪数珠に作り替える
・本式数珠を、腕輪数珠に作り替える
・ネックレスを、略式数珠に作り替える
・ネックレスを、腕輪数珠に作り替える
といったように「リメイク」という分類もございます。
※ネックレスは、珠に開けられている穴の直径により、出来ない場合もございます。
ご面倒ですが、現品を見せていただいてからの判断になります。
「修理」と「リメイク」両方の要素を含むイメージとして、
・既存の房から異なる形状の房に付け替える
※房が切れて修理する時に、既存と異なる形状の房に替えられる場合です。
※痛んでいない既存房から、異なる形状の房へ替えられる頻度は少ないです。
一口に言いましても、お数珠の修理にもたくさんの項目がございます。
「紐が切れた!」とか「房が取れた!」というケースが、大多数であると思います。
しかしながら、それとは異なるケースもございますので、
該当されるご希望をお持ちの方はお問い合わせくださいませ。
基本的には、お数珠を預からせていただき職人さんに見せることが確実です。
京都まで持って行くことが難しい場合は、
写真を送っていただくことでもご対応いたします。
※写真だけでは判断が付かない場合は、実物の郵送をお願いする場合もございます。
もし、今お持ちのお数珠で「修理」「リメイク」をお考えでしたらば、ご連絡くださいませ。
修理工期は、約1~2ヶ月が目安です。
気になることがございましたらば、一度お問い合わせくださいませ。
些細なことでもかまいませんので何なりとお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
ホームページからのお問い合わせはこちらからお願いいたします。
直通メールアドレス 0883@d2.dion.ne.jp からもご利用いただけます。
※返信にお時間がかかる場合もございます。
【LINEによるお問い合せ受付サービス】
この度、ラインからもお問い合わせいただけるように致しました
下記の手順で登録いただければ、ご利用いただけます。
お手持ちのスマートフォンでQRコードから「友だち追加」をクリックし、
LINEトーク画面からお問い合わせください。
こちらも是非ご利用くださいませ。
<以下、関連ブログです>
「真言宗用本式珠数」を「日蓮宗用本式珠数」にリメイク
「八宗用珠数」を「浄土宗用本式珠数」にリメイク
「八宗用数珠」を「日蓮宗用本式数珠」にリメイク
4回目は「形見のネックレス」を「片手珠数」にリメイク
この度のご縁、誠にありがとうございました。
さて、五山の送り火も終わり、本年度のお盆が無事に終わりました。
お墓参りは、済まされましたでしょうか?
それにしましても、毎日暑いです☀
太陽の陽がギラギラさしてて、汗が止まらないです。
もちろん、太っているという原因も多いにあるんですけどね(笑)
五山の送り火や京都ならではの地蔵盆が終わると、
夏が過ぎ去っていくと以前のブログでお話ししたかと思います。
でも、まったく夏の終わりが見えないぐらいに暑いですよね。。。
本当に、勘弁してほしいですわぁ😥
夏好きの方には申し訳ないですが、早く夏が終わって欲しいです!
唯一の救いは、陽が落ちるのが早くなってきましたよね!?
19時廻ると、暗くなってきているのにお気付きでしょうか??
あ~~、早く涼しくなってほしいです♬
愚痴ばっかりですが(笑)、暑さに負けず今週も気張って行こうと思います。
合掌
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