お数珠のリメイク その4

みなさま、おはようございます。6代目です。

加茂定ブログにお越しいただきありがとうございます。

 

 

 

タイトルの通り、お数珠のリメイクのお話しです。

「リメイク」=「作り直す」ということですが、

お客様がお持ちの数珠を再利用して新しく作り直す

ということです。

 

 

 

今回で4回目となりますが、

1回目は「真言宗用本式珠数」「日蓮宗用本式珠数」にリメイク

お数珠のリメイク

2回目は「八宗用珠数」「浄土宗用本式珠数」にリメイク

お数珠のリメイク その2

3回目は「八宗用数珠」「日蓮宗用本式数珠」にリメイク

お数珠のリメイク その3

というお話しをいたしましたよね♬

リンクをクリックしていただければ、各話をご覧いただけます。

 

 

 

 

今回のお話しは、

「形見のネックレス」「片手珠数」にリメイクします。

ネックレスを珠数にリメイクする話は、初めてご紹介いたします。

 

 

 

片手数珠とは、下の写真の物になります。

写真は星月菩提樹のお数珠で紹介していますが、

黒檀等の木玉や水晶等の貴石玉(紫水晶・紅水晶等)を使った片手珠数もございます。

玉の種類や大きさも様々、房の色も複数種ございますので、かな~~りの種類があります♬

上の写真は、あくまで一例です。

 

 

 

数珠の正式な玉数は「108個」ですが、

108個から玉数を減らして作られた物を「片手数珠」と呼び、宗派を問わず使えます。

「片手珠数」は、「略式数珠」とも呼ばれています。

お客様からのお問い合わせメールの本文です。

・ローズクォーツのロングネックレスをお数珠にできないか?

・一連の数珠2~3つ分とれるのであれば、自分と子どもたちの分として仕立てたい。

・ネックレスからのリメイクが可能でしょうか?

というご依頼内容でした。

 

 

 

お婆様の形見のネックレス。

お客様にとって思い出深いお品をお預かりしての仕事です。

毎度のことですが、期待に応えられるよう慎重に進めないといけません。

 

 

 

リメイクをするにあたり、

・ネックレスの「全体写真」「紐が通っている穴の写真」

「玉の直径」と「穴の直径」

上記の情報が欲しく、お客様に再打診をいたします。

 

 

 

私のこれまでの経験上の話ではございますが、

ネックレスに使われている玉の穴の直径は、とても狭いことが多いです。

狭すぎるが故に、紐が通らずに出来ないことも稀にございます。

ですので、リメイクが可能かどうかを判断するために、どうしても穴の直径を知りたい訳です。

形見のローズクォーツのネックレス写真を送っていただきました。

その下にブレス珠数も写っています。

お婆様がご存命中にネックレスが切れたことがあり、その時にブレス珠数を作られたそうです。

こちらは、今回は何も触りません。

お客様からの情報では、玉の直径は8mm 穴の直径は2mmだそうです。

ネックレスの玉は、全部で115個あります。

 

 

 

8mm玉を使った片手珠数は、33個で構成されます。

※32個や34個で仕立てられている場合もございます。

33個で仕立てる場合、

3連ならば99個使用 余り玉が16個

2連ならば66個使用 余り玉が49個

となります。

 

 

 

珠数を2連か3連欲しいと書かれていましたので、

形見のネックレスからはご希望の本数は確保できます。

ちなみに、ネックレスの玉は「主玉(33個)」として使います。

「親玉(1個)」・「天玉(2個)」・「ボサ(1個)」は、新たに用意しなければなりません。

ネックレスの玉だけでは、珠数になりませんので。。。

 

 

 

お客様からいただいた写真と情報では、

「リメイクは可能!」と、職人さんからお返事をいただいています。

但し、現物を見てから最終返事をさせてほしいと言われていました。

やはり、穴の直径を気にされています。

加えて、同じ色味のローズクォーツの玉に出来るかどうかも心配の種でした。

 

 

 

職人さんに現物を見ていただいてから最終判断となりますが、お客様からは進めてほしいとのこと。

弊社まではお近くとのことで、ネックレスを持って来ていただくことに🎵

活発なお兄ちゃんとキュートな娘さん2人を連れてお越しいただきました。

子どもちゃん達の声で、久しぶりに賑やかな店内になりました🎵🎵

 

 

 

せっかくお越しいただきましたので、

お好みの房色だけ選んでいただきました。

お母さんも娘さんも、思い思いのカラーを選んでいただきましたよ。

選んでいる時の娘さんの真剣な顔が、印象的でした🎵🎵🎵

そんな姿を見たら、珠数に必ずリメイクしないといけないプレッシャーにも変わりましたけど(汗汗汗)

 

 

 

そして、ネックレスを持って、いざ職人さんのところへ🏃

ネックレスを見ていただき、

「加茂さん、穴の直径が1mmあるかないかやでぇ~~」

「再見積やな~~」

と、悲しい返事をいただきました。

お預かりした時点で直径が1mm程度しかないことに気付いていましたので、

覚悟はしておりましたがぁぁぁぁぁぁああああああ😓

私は目が悪いのであれですが、もしかしたら1mmを割っていたかもしれません (((( ;゚д゚))))アワワワワ

 

 

 

職人さんからは、

当初の御見積金額より少し上がりますが、リメイクは可能との返事!

職人さん、感謝です~~~😀

価格は変わりましたが、お客様からも「OK!」のサインをいただきました。

 

 

 

それでは、リメイク後をご覧ください。

お母さん

お姉ちゃん

妹ちゃん

それぞれ、正絹頭房でお仕立てさせていただきました。

お母さんは、灰色系

お姉ちゃんは藤色系

妹ちゃんはピンク系

それぞれが選ばれた、お好みの色です。

鉛筆で刺している「ボサ(1個)」と、その上の「親玉(1個)」

同じく鉛筆で刺している「天玉(2個)」は新規で補充させていただいています。

幸いにも同じような色合いでしたので、うまく調和してくれました。

色玉の場合、同じ色を必ずご準備できるわけではありません。

今回は、たまたま揃いましたが、必ずしもそうなるとは限りません。

この点は、悪しからずご了承くださいませ。

穴の写真です。

よくこんな細い穴に通していただけたものです💦

慣れていらっしゃるとはいえ、私から見たら「大変そう😅」の一言に尽きます。

半透明の糸が見えますでしょうか?

「テグス」と言いまして、最も細い化繊糸で通していただきました。

通常の修理やリメイクでは、強力糸を使って通し直しをしています。

余った16個の玉です。

きっちりとお客様にご返却しております。

綺麗に仕上げていただきました。

職人さんに感謝申し上げます。

 

 

 

出来上がり後、ご来店いただき直接お渡し出来ました。

その日の晩に、御礼メールをいただきました。

わーい😁

娘さんたちが喜んでくれています!!!

お店に来ていただいた時の帰り際に、自転車に乗りながら笑顔で手を振ってバイバイしてくれていました。

珠数を手に持ってもらった時に、きっとあの笑顔で見てくれたんだろうなぁと勝手に妄想を膨らませております(笑)

また、お婆様にも喜んでいただけていればなぁと思いを馳せてしまいます。

 

 

 

形は変わってしまいましたが、

故人様の生前の様子や物を大切に扱う気持ちを思い返していただけたようです。

これ以上ない嬉しいお言葉と思います。

 

 

 

お婆様からプレゼントされた「優しい気持ち」を大切に、これからも過ごしてくださいね。

いや~~~、マジで良かったです。

充実感が半端ないです!!!

 

 

 

・珠の中に通っている紐が切れているので通し直してほしい

・房が切れているので、新しい房を付けて欲しい

・珠が割れているので、新しい珠に交換してほしい

・珠が不足しているので、足してほしい

といったように、「修理」という分類があります。

 

 

 

そして、

・既存の数珠を、違う宗派用の本式数珠に作り替える

・略式数珠を、腕輪数珠に作り替える

・本式数珠を、腕輪数珠に作り替える

・ネックレスを、略式数珠に作り替える

・ネックレスを、腕輪数珠に作り替える

といったように「リメイク」という分類もございます。

※ネックレスは、珠に開けられている穴の直径により、出来ない場合もございます。

 ご面倒ですが、現品を見せていただいてからの判断になります。

 

 

 

「修理」と「リメイク」両方の要素を含むイメージとして、

・既存の房から異なる形状の房に付け替える

 ※房が切れて修理する時に、既存と異なる形状の房に替えられる場合です。

 ※痛んでいない既存房から、異なる形状の房へ替えられる頻度は少ないです。

 

 

 

一口に言いましても、お数珠の修理にもたくさんの項目がございます。

「紐が切れた!」とか「房が取れた!」というケースが、大多数であると思います。

しかしながら、それとは異なるケースもございますので、

該当されるご希望をお持ちの方はお問い合わせくださいませ。

 

 

 

基本的には、お数珠を預からせていただき職人さんに見せることが確実です。

京都まで持って行くことが難しい場合は、

写真を送っていただくことでもご対応いたします。

※写真だけでは判断が付かない場合は、実物の郵送をお願いする場合もございます。

 

 

 

もし、今お持ちのお数珠で「修理」「リメイク」をお考えでしたらば、ご連絡くださいませ。

修理工期は、約1~2ヶ月が目安です。

 

 

 

気になることがございましたらば、一度お問い合わせくださいませ。

些細なことでもかまいませんので何なりとお問い合わせください。

【お問い合わせ先】

ホームページからのお問い合わせはこちらからお願いいたします。

直通メールアドレス 0883@d2.dion.ne.jp からもご利用いただけます。

※返信にお時間がかかる場合もございます。

 

 

 

【LINEによるお問い合せ受付サービス】

この度、ラインからもお問い合わせいただけるように致しましたshine

下記の手順で登録いただければ、ご利用いただけます。

お手持ちのスマートフォンでQRコードから「友だち追加」をクリックし、

LINEトーク画面からお問い合わせください。

こちらも是非ご利用くださいませ。

 

 

 

<以下、関連ブログです>

「真言宗用本式珠数」「日蓮宗用本式珠数」にリメイク

お数珠のリメイク

「八宗用珠数」「浄土宗用本式珠数」にリメイク

お数珠のリメイク その2

「八宗用数珠」「日蓮宗用本式数珠」にリメイク

お数珠のリメイク その3

 

 

 

この度のご縁、誠にありがとうございました。

 

 

 

さて、ゴールデンウィークも終わりましたね。

みなさまは、良き休暇を過ごせましたでしょうか?

 

 

 

私は毎年のことですが、休まずお店をオープンしておりました。

その甲斐あってか、大学生時代のバイトの先輩が仏壇を買いに来てくれました。

25年ぶりに会えたのですが、再会と販売の機会を持てたことが嬉しかったですね😁

 

 

 

この先輩ですが、卒業後東京で就職をされました。

25年の年月の経過で、すっかり標準語で喋っておられました。

 

 

 

聞きなれないイントネーションのせいなのか、

関西弁が標準語に変わっているせいなのか、

なんだか違和感たっぷりでした(笑)

関西人って、標準語に対して過敏になりますよね。。。どういうわけだか。。。(笑)

 

 

 

お互いの近況も話せましたが、余りにも時間が短すぎました。

次は、もっとゆっくり会って25年分の時間を埋める会話をしたいですね。

この先輩、大出世されていました!!!マジで、すげえです。

いつもと変わらない日常に刺激が加わって、今年のゴールデンウィークは良い時間を過ごせました🎵

 

 

 

今日から仕事再開の方が、大多数のことと思います。

休み疲れもあるかとは思いますが、無理なくリスタートさせてくださいね。

それでは、今週も張り切って過ごしていきましょう!

合掌

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