観音様のお引越し①

カレンダーでは本日までがお盆休みのところが多いみたいですが、私の知り合いの方は19日までお盆休みの方もおられます。羨ましい限りですが、皆様はこのお盆休みを有意義に過ごされましたでしょうか?

海6月中頃にお取引先のご寺院様から、観音様を引越ししたいので力を貸してほしいとご連絡いただきまして先日行ってまいりました。

※工務店様と仏師様が主導になられて、私は運び出し等の力仕事が担当です。

 

 

 

全長3メートル近くはある観音様。間近で見ますととてつもなく大きいです。

後光奥で作業をされてる女性と比べますと、その大きさを想像することができないでしょうか???

 

 

 

運ぶ道中で観音様に傷が付かないようにしっかり養生いたしまして、

観音様には特注の担架で横になっていただきまして、観音堂から本堂へと運びました。

観音様担架

3メートル近くある観音様を直接床に置くだけでは不安であり、地震等の不測の事態に備えて後光の裏側に柱を立て、本堂と繋げる形で据付されてあります。

ウィンチを使って観音様にお立ちいただき、養生布を剥がしましたら元のお姿にいよいよ戻られます!

観音様設置終了

残念ながらこの後に所用がありまして、私はいったん中座します。

用事を済ませて戻ってきますと、柱から板を突き出して瓔珞(「ヨウラク」と読みます)も吊るしてあり、立派にご安置されてました。

観音様正面写真を見ていただくとお分かりになられると思いますが、

板が剥き出しになってるのが気になり、何かで隠したいとご住職様からご依頼いただきました。

ここまでは力仕事のお手伝いでしたが、ここからが私の出番となりました!

続きはこの後のブログにて

 

 

 

さて、お引越しの話題で書いておりますが、

 

 

 

お引越し作業の前にはご住職様によって「お魂抜き」が行われています。

終了後には「お魂入れ」ももちろん行われます。

※宗派によっては「お魂抜き」「お魂入れ」と呼ばないこともございます。

僧侶拝む後姿

仏様を動かす時には「お魂抜き」「お魂入れ」の法要が行われるのが通例です。

 

 

 

ご家庭にあるお仏壇を動かす場合も同じです。

 

 

 

新しいお仏壇を家に迎えるときは「お魂入れ」お仏壇を処分する時は「お魂抜き」を行います。

僧侶と家族が拝む

私は仏壇屋に産まれて育ってきたこともあり、当たり前のことだと思っておりました。

 

 

 

しかし、こういう場合にご寺院様にお願いしなければならないのですか?とお聞きになられる方がおられます。

 

 

 

「どうしてそう思われるのですか?」とお聞きしますと、

「大袈裟にしたくない」「時間をかけたくない」「お金をかけたくないから」といったようなお考えを持たれています。

 

 

 

今まで手を合わせていた対象、あるいはこれから手を合わせる対象ですので、穏やかな気持ちで手を合わせるためにも法要という節目は必要なことだと思います。

 

 

 

簡素化が好まれる現代、節目を大事にすることで、仏様に手を合わせて心を落ち着かせるのはいかがでしょうか?

家族が手を合わす

合掌

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