みなさま、おはようございます。6代目です。
加茂定ブログにお越しいただきありがとうございます。
まずタイトルの中板(「なかいた」と読みます)がどういうものかと言いますと、
お位牌の中に入っている板のことです。
<板位牌 正面から見たお位牌>
<板位牌 斜めから見たお位牌>
お位牌と言いますと、上の写真のようなものを思いつく方がおられると思います。
こちらのブログでご紹介しましたお位牌です。
では、この中に板が入ってるの??
違います^^
次の写真をご覧ください。
<回出位牌 正面から見たお位牌>
<回出位牌 斜めから見たお位牌>
お位牌の上部に屋根のような物が付きましたね。
扉も付きました。扉をしっかりと閉じられるようにフックのような物も見えますね^^
<回出位牌 扉を開けた状態>
扉を開けますと、真ん中に黒い物が出てきました。
では、屋根を外してみますね。
<回出位牌 屋根を外した状態>
箱のような形状になっております^^
そして、箱の中には板らしき物が入っています。
<回出位牌 箱の中の板>
取り出してみました!
長かったですが(笑)、これが「中板」と呼ばれる物です。
先ほどの黒い物とは、上の写真に写っている右側の物です。
そう!お位牌の中に入っている板のことを、「中板」と呼びます。
こちらのお位牌には黒く塗った中板が1枚と木の状態の中板が9枚入っています。
すべて黒く塗ってある板が入っている場合もございます。
またお位牌のスタイルやデザインによって、中板の枚数も異なります。
そして、この中板のお役目はと言いますと、
亡くなられた方の戒名を彫ったり書いたりするための板です。
※太字部分の「戒名」は次のブログで訂正されますので、次回ブログもご覧ください。
上の写真のように、お亡くなりになられた方の戒名を板位牌に彫り、1霊か2霊でお祀りする。
※地域によっては、板位牌に10霊以上入る横幅の広いお位牌を使われることもございます。
回出位牌は、複数人のお亡くなりになられた方の戒名を1枚1枚ご準備出来、
1つのお位牌でお祀りすることができます。
家系が長く続いていらっしゃるご家庭では、よくお見掛けします^^
・お仏壇の中に複数のお位牌をご安置できるスペースが無い方。
・大きいお仏壇から小さいお仏壇への買い替えで、複数のお位牌をご安置できるスペースが無くなった方。
つまり、「複数のお位牌を1つに纏める」ということになります。
※一族が末永く続くようにという願いを込めて、最初から回出位牌にされる方もおられます。
※複数のお位牌を1つに纏める方法は他にもありますが、それはまた別の機会で書きたいと思います。
このような状況にある方々が、このお位牌を選ばれています。
今回のブログは、この中板のお話を書こうと思いましたが、
前置きが長くなりましたので2回に分けたいと思います。
続きは次のブログにて^^
板位牌(「いたいはい」と読みます)は、1霊か2霊をお祀りするお位牌です。
回出位牌(「くりだしいはい」と読みます)は、スタイルやデザインによりますが5~10霊をお祀りできるお位牌です。
※繰出位牌と書く場合もあります。呼び方は同じです。
さて、今週も残りわずかとなりました!
今日と明日は、雨模様のようです><
過ごしにくい日々となるでしょうが、元気に過ごしてまいりましょう^^
合掌
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