「花立 水漏れ」修理をご下命いただきました! その3

みなさま、おはようございます。6代目です。

加茂定ブログにお越しいただきありがとうございます。

 

 

 

タイトルの通り、この度は花立の水漏れ修理のお話しです。

「花立 水漏れ」修理をご下命いただきました!

「花立 水漏れ」修理をご下命いただきました! その2

当ブログでは、過去2回アップしております!

 

 

 

この度のお客様は、ブログをご覧になられて現物を持ってお越しいただきました。

写真で判断するよりも詳しく調べられますので、持参いただいたことに感謝です。

「花鳥」と呼ばれる花立です。

サイズは、高さ10,8cm 上部口径7,8cm 底口径5,4cmです。

 

 

水漏れの原因となっています底側の写真です。

白い部分は、腐食を起こしています。

腐食を放置しておきますと、さらに水漏れがひどくなることは容易に想像できます。

 

 

 

底以外にも水漏れを起こしている箇所が無いかを確認するために、花立に水を入れてしばし待ちます。

こぼれ落ちそうなぐらい、ギリギリまで水を張ります!

 

 

 

待ちます。。。

 

 

 

更に待ちます。。。

 

 

 

もっと待ちます。。。

 

 

 

どういう訳か、水が漏れてきません😱

急いでお客様に連絡をし、

「水漏れを起こしていないので、修理する必要はないと思います!」

自信たっぷりにお伝えしました😁

 

 

 

ところが、お客様から衝撃の回答が戻ってきます。

「実は、水漏れ部分に接着剤を塗っています。」

「接着剤で、水漏れを一時しのぎしていました。」

なんと!驚きの処置をされていました😅

赤矢印部分を見てください。

透明の物が確認できると思いますが、接着剤で水漏れを抑止されていました。

どうりで、待てど暮らせど漏れてこないわけです💡

 

 

 

自己流で水漏れ防止をされていましたが、

「近々法事があるので、ちゃんと直したいんです!」

と、熱く仰られましたので、修理させていただくこととなりました。

過去2回と同じく、底板を張り替えさせていただきました。

綺麗になりましたね🎵

 

 

 

「接着剤が付いていても修理できるの?」

と、思われるかもしれません。

高温のバーナーで焼き切りますので、大丈夫です!

また、現品を職人さんに見ていただいていますので、「修理OK!」のサインもいただいています✨😁✨

 

 

 

実物を預からせていただくと、「出来る出来ない」の判断が出来ます。

写真だけでも構わないのですが、場合によってはお断りすることもございます。

確実な判断を下すためには、実物を預からせていただくのが一番の近道です!

底板 表側

底板 裏側

切り取りました底板の写真です。

バーナーの熱で、接着剤が消えています。

 

 

 

底板の厚みは驚くほどペラペラでした。

接着剤で一時しのぎはされていましたが、

接着剤が使われていない場所から新たな水漏れは起こるだろうなぁっていう感じです。

この度、修理を決断されたことは、良きタイミングになったのかなとも思えます。

底板 取替え前 その1

底板 取替え後 その1

底板 取替え前 その2

底板 取替え後 その2

綺麗に取り替えられました。

底板 取替え前 その3

底板 取替え後 その3

接着剤も腐食の白も、当然ながらありません。

修理前 内部

修理後 内部

花立内部の写真です。

修理後の方は、新しくコールタールを内部に流し込んでいます。

コールタールは防錆用として効果がありますので、再び長くお使いいただけます。

 

 

 

しかし、コールタールの効果は、永久的という訳ではありません。

水に浸され続けることで、コールタールの耐性も時間の経過とともに落ちていきます。

万能とは言い切れるものでは、決してございません。

 

 

 

底板から水漏れが発生している場合、

底板を取替えずにコールタールだけを流し込む水漏れ防止法もございます。

しかし、使い込めば使い込むほど、コールタールも劣化していきます。

劣化が進めばコールタールの接着面が緩くなり、そこに水が浸入してきます。

結果、再び水に触れることで底板の腐食は助長されていき、再び水漏れが起こるでしょう。

ですので、底板も取替えておく方が、長持ちという点では得策と思います。

その点を鑑みまして、当社では底板交換とコールタールの仕様を推しています🤩

修理前 下部 その1

修理後 下部 その1

修理前 下部 その2

修理後 下部 その2

下部分の腐食箇所には、既存の色と合わせるように塗っておきました。

これは、職人さんからのご配慮です😍

ありがとうございました。

修理前

修理後

外観だけでは、修理前後の違いは分かりにくいですね。

修理前

修理後

内部は新しく流し込みましたコールタールの艶が出ています。

ピントが上手く合っていませんが、艶っているのは分かると思います。

修理前

修理後

前述の通り、底板は交換しています。

今回も、綺麗に仕上げていただきました!

 

 

 

お渡し当日、修理された花立を見て、

「綺麗になった!」

と、喜んでいただけました✨😁✨

直近に控えておられました法事に間に合ってよかったです♬

 

 

 

前々回前回の花立修理ブログでもお話いたしましたが、コールタールは防錆用として効果があります。

花立内部にはコールタールを流し込み、さらに接着剤が使われ経年劣化で腐食していた底板を新調しました。

コールタールだけのお直しよりは、長くお使いいただけると思います。

 

 

 

繰り返しになりますが、弊社はこちらの修理法をお勧めしております。

今後も現役として、お使いいただければ幸いです。

 

 

 

 

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<以下、関連ブログです>

「花立 水漏れ」修理をご下命いただきました!

「花立 水漏れ」修理をご下命いただきました! その2

 

 

 

この度のご縁、誠にありがとうございました。

 

 

 

さて、

 

 

 

さて!

 

 

 

さて~~~!!

 

 

U23 サッカー日本代表

パリ五輪出場決定おめでとうございます!!!

もう眠たいです(笑)

おやすみなさい。

合掌

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