お位牌は故人様の分身 ~コロナで実家に帰れませんので~

みなさま、おはようございます。6代目です。

加茂定ブログにお越しいただきありがとうございます。

 

 

 

今年4月に岡山髙島屋さんで、京都展に出展しました。

今回と次回ブログは、岡山でご縁をいただきましたお話しです。

もう6月過ぎましたね(笑)

 

 

 

「京都展に、仏壇仏具を目的で見に来た!」

残念ながら、そうそうある訳ではありませんcrying

京都の美味しい和菓子やお漬物、お惣菜やお弁当

大多数が食品をお目当てに来られているように感じますshine

 

 

 

とは言いましても、

岡山髙島屋さんには2016年から5年連続で出展していますので、

毎年来ていただけるお客様もおられますhappy01

大変ありがたいことに、弊社ファンの方もおられるんですよshinehappy01shine

※2020年は、コロナで不開催でした。

 

 

 

前置きが過ぎましたが、

今回のお客様は、たまたま弊社ブースを通りがかり、

「そういえばお位牌を作らなくては!!」

と、思い出されて、お声をかけていただきました。

 

 

 

お客様のお話しはと言いますと、

「コロナウイルス感染の恐怖で、県外にある実家のお仏壇に手を合わせに行けない」

「そのせいもあり、故人のお位牌もまだ作っていない」

ということでした。

 

 

 

お客様の気持ちでは、地元のお仏壇屋さんに行き、

早々に然るべき準備を望まれていました。

しかし、外出するのも怖く、先延ばしにされていました。

 

 

 

本当にたまたまの偶然ですよね!

思い切って京都展に足を運ばれ、たまたま仏壇屋を見つける!!

聞けば、本当に久しぶりのお出掛けだったようです。

桜位牌_その1.jpg

「可愛い♬」

思いがけずに、お客様の目に飛び込んできたのがこちらのお位牌です。

お仏壇用にディスプレイしていたことが、運命の出会いを引き起こしたのです!!!

二重呂門.jpg

上の写真の伝統的なお位牌も一緒にディスプレイしていましたが、

「女性らしく、柔らかくて可愛らしいイメージが良い」

とのことで、最初の写真のお位牌をお選びいただきました♬

桜位牌_その2.jpg

特に、戒名を刻む札板部分が、滑らかな曲線で丸味を帯びています。

伝統的なお位牌の札板は、直線的な物が大多数ですので、

お位牌のイメージからかけ離れたデザインが目を引きますねshine

ちなみに、お母様用のお位牌をお探しでした。

桜位牌_その3.JPG

もうすでにお気付きと思いますが、台座には小ぶりな桜の蒔絵が入っています。

とっても可憐で可愛らしいですね♬

 

 

 

また、お位牌のお色目は焦げ茶と言いますか、茶色系になります。

伝統的なお位牌と言えば、「黒色」が定番です。

漆黒は、重厚感あるイメージになります。

一方で茶色は、黒に比べると明るく見え、

蒔絵とのコラボレーションとも相まって色合いが鮮やかに感じれますね♬♬

 

 

 

「丸味」「桜」「色合い」

これまでのお位牌デザインとは一線を画し、

モダンなデザインが、お母様のイメージに似合うお位牌だったようです。

こうして、お位牌のご契約をいただきました!

 

 

 

そして、お客様から新たなご質問をいただきました。

 

 

 

「お位牌を作っても、今は実家に持って行けません」

「帰省するまでの間は、岡山でお位牌に手を合わせても良いの?」

 

 

 

もちろん答えは、正解ですねnote

故人様も喜んでくださると思いますnotenote

 

 

 

「お仏壇は必要かしら?」

続けてご質問をいただきました。

 

 

 

お位牌を何も入れずに、裸の状態でお祀りしておくことも気が引けますよね。

とは言いましても、新たにお仏壇を買うことも、何だか勿体ない気もしますし。。。

 

 

 

現状は「コロナによる外出自粛」が、そもそもの原因です。

いつかは元通りの生活に戻れると思いますので、私はわざわざお仏壇を買う必要は無いとお伝えしました。

「売上のチャンスを逃すな!!」

と、怒られそうですが、購入をお勧めするのは気が引けましたcoldsweats02

 

 

 

お客様にとって、一番ベストな方法は何かないだろうか?

 

 

 

私からご提案させていただいたのは、

「おりんをご準備されてはいかがでしょうか?」

 

 

 

そうです!「チ~~ン」と鳴るおりんです。

 

 

 

「お母さん、来たよ。」

という合図ではないですが、おりんを鳴らすことで手を合わす空間が凛とします。

また、その音色を聞くことで、心を鎮め、素直な気持ちでご供養できると考えたからです。

 

 

 

本来は、お仏壇があり、ご本尊様があり、同じ空間にお位牌を祀る

これが、在るべき姿だと思います。

 

 

 

しかし、お客様は実家にお仏壇を持っておられ、

外出自粛の規制が無ければ、今回のように悩むこともなかったと思います。

 

 

 

実家のお仏壇に、お母様のお位牌をお祀りするまでの間は、

お母様を偲ぶ仮の場として、お位牌とおりんでご供養する

この方法であれば、お客様のお気持ちも満たされるのではないでしょうか?

 

 

 

お仏壇までご準備することを考えますと、コストも抑えられますので、

お客様にとっては良いことづくめかと思います。

 

 

 

私からのご提案に、「うんうん」と頷いていただき、

おりんを追加で購入していただくことになりました。

たまゆら桜彫_その1.jpg

おりんは、揺れながら音を出す、こちらの物を選ばれました。

お位牌に合わせる形で、こちらも「可愛い」物にされましたheart01

パステルカラーのピンク色が、とってもキュートですねheart01heart01

たまゆら桜彫_その2.JPG

おりんの表面には、桜の花びらが彫刻されています!

なお一層、チャーミングさが出ましたねheart01heart01heart01

 

 

 

ところで、

「ご実家にも『おりん』あるだろうから、お仏壇同様おりんも無駄な買い物じゃない??」

というご意見もあろうかと思います。

 

 

 

確かに、そうですよね。。。

そう指摘されますと、私も返答に詰まってしまいます。。。

 

 

 

では、何故おりんをお求めになられたか??

 

 

 

各地の百貨店さんの催事に行きますと、色々なお客様が居られます。

今までに接客させていただいた方の中に、

・呼び鈴に使う(クリーニング屋さん)

・寝る前に鳴らして、心鎮めて寝たい(OLさん)

・授業の合図に使う(ヨガの先生)

こういった目的で、お仏壇とは違う用途で買われた方もいましたflair

 

 

 

この「揺れるおりん」をご説明している時に、

「こんな使い方をされる人もいます」とお話ししました。

 

 

 

OLさんの使い方、寝る前に鳴らして、心鎮めて寝たい

 

 

 

「こんな使い方も良いわね♬」

ということで、将来的な使い道までしっかり考えられてお求めいただきました!

当然のことですが、やはり「おりん」をお持ちでしたcoldsweats02

 

 

 

「形が可愛くて綺麗だから、置いとくだけでもオブジェにもなりそうだしね♬♬」

他にも使い道を考えておられますので、お薦めして良かったです!

位牌とおりん_その1.jpg

それでは、出来上がりです。

どちらにも桜柄が入っていますので、統一感もでましたshine

位牌とおりん_その2.jpg

当初、お客様がご希望されていました

「女性らしく、柔らかくて可愛らしいイメージが良い」

その期待に応えられる組合せになったかと思いますが、いかがでしょうか?

お客様のコーディネイト力に、脱帽です!

 

 

 

商品名:モダン位牌 ウルミ塗 桜蒔絵入り

仕 様:漆塗り 本金粉蒔き

原産国:日本

サイズ:札丈3.5寸(約10.5cm)札巾4.3cm

    総高13.6cm 台座巾9.1cm 台座奥行3.2cm

    ※黒塗りバージョンもございます。

 

 

 

商品名:モダンりん たまゆらりん ピンク 桜柄入り

仕 様:真鍮製

原産国:日本

サイズ:高さ5.5cm 直径5.2cm

    ※専用台と専用りん棒付きます 

 

 

 

お客様:「帰省するまでの間は、岡山でお位牌に手を合わせても良いの?」

私:  「正解ですねnote

上で書きましたお客様との会話ですが、

「おかしくない?」と、疑問に思う方も居られるのではないでしょうか?

 

 

 

「お位牌にお魂入れをしていない!!」

「そんなんで手を合わせても良いの??」

疑念を抱かれる方も居られると思います。

 

 

 

まさしくその通りでありまして、

お仏壇やお位牌を新調した時には、「お魂入れ」を必ず執り行います。

※浄土真宗では、「入仏式」を行います。

 

 

 

「お魂入れ」

ご住職様にお経をあげていただき、お位牌に故人様の魂を宿してもらう儀式です。

お位牌に魂を入れるということは、亡くなられた方がお位牌に姿を変えたということになります。

つまり、「故人様の分身」という表現が当てはまるかと思います。

 

 

 

ですので、「お魂入れが行わなければ、ただの物である」

という考えが出てきますし、「手を合わす対象」として見れません。

 

 

 

でも、

 

 

 

でもね、

 

 

 

お位牌を箱に入れたまま保管しておくよりは、

「供養したい」「手を合わせたい」という気持ちを大切にして欲しいので、

私は「正解ですねnote」と、お答えさせていただきました。

 

 

 

「礼拝の対象では無い」ことは、重々承知しております。

お客様の気持ちを叶えるための手段としてご提案しました。

 

 

 

コロナ禍が明けたら、

「ご住職様にお魂入れをしてもらう!」

「それまでは、今出来る範囲での供養をするわ。」

と、仰っておられました。

 

 

 

疫病が蔓延する特殊な時代です。

こういうご時勢だからこその苦肉のご提案ですし、

私としましては「お魂入れ」を必ず行って欲しいです。

 

 

 

この度のご提案は、胸を張ってお薦め出来るものではありません。

「コロナ禍」という恐怖や不安を軽減させるものであって、

本来のレールからは逸脱しています。

「故人様を偲ぶ」ことを、まともに出来ない環境だからこそのご提案です。

 

 

 

火葬が済まされると、亡くなられた方を実態として見ることはかないません。

唯一、大切な方を実態として感じれるのがお位牌かと思います。

そして、愛する方と残された家族を繋ぐ、心を繋ぐことが出来るオンリーワンの存在でもあると思います。

 

 

 

今まで通りにご供養できる

そんな世の中に早く戻ることを願いつつ、コロナ禍が一日も早く鎮まりますように。

故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

お位牌のことで、ご不明な点やご希望などございましたらばご質問くださいませ。

些細なことでもかまいませんので何なりとお問い合わせください。

しっかりとサポートさせていただきます!

【お問い合わせ先】

ホームページからのお問い合わせはこちらからお願いいたします。

直通メールアドレス 0883@d2.dion.ne.jp からもご利用いただけます。

※返信にお時間がかかる場合もございます。

 

 

 

商品は送らせていただきました。

喜んで頂けてたら良いのですが。。。coldsweats01

この度のご縁、誠にありがとうございました。

 

 

 

さて、一気にむちゃくちゃ暑い毎日が続きますねsun

昨日一昨日と、京都は連日30度越えですsunsun

天気予報では、今日も30度超えるようです。。。coldsweats01

 

 

 

あまりの暑さが原因かは分かりませんが、

鴨川に鹿がでましたね(笑)

餌を求めてなのか、涼を求めてなのかは分かりませんが、

少しホッコリしたニュースでしたhappy01

 

 

 

とはいえ、車と鹿が衝突事故を起こしたとい話もありますし、

お近くの方や見学に行かれる方は気を付けてくださいね。

 

 

 

事故など起きましたら、ガッカリですからね。

 

 

 

何はともあれ、予測がつきにくい時代です。

楽しい毎日が、一日でも早く戻ってほしいもんです!

 

 

 

今日も暑そうな予感ですが、

水分補給をしっかり摂ってくださいね。

それでは、本日も良き一日となりますように♬

合掌

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